相変わらず、童話館の配本を楽しんでいます。
1年が過ぎて、本が届くタイミングとそれが子供の心に留まるタイミングは必ずしも一致しないし、親が勧めなくても必要なタイミングで子供はお気に入りを見つけることを知りました。
1歳4ヶ月の今、娘の脳も心もまさにスポンジのようにありとあらゆることを吸収していきます。
本の中に出てきたカエルを見ながら、ケロケロケロケロクワックワックワッと歌った翌日には、カエルのページを見て嬉しそうに「プワップワッ」と歌ってみせます。
絵本は子供に新しい言葉や世界を見せ、絵本は大人に子供の愛らしさと成長を見せてくれます。
最近、キキがお気に入りのこちらの絵本。
みる、さわる、きく、できる、の4冊があって、各ページには絵と、何の絵かの一言だけ。
歩き出し、今までよりも濃く世界と関わり始めたキキにぴったりのことばかりの絵本。
何も言わないのにある日突然取り出して、以来毎日繰り返し読むことになったのには驚きます。
例えば、雨のページが、「きく」の中にあります。
音は文字になっていないので、ポツポツザァザァと、親が声で伝えています。
おととい、園から帰る道で降り出した雨は、家に帰り着いたすぐ後にザァザァ降りに。
ベランダの手すりを打つ音と、真っ白に煙るような景色。
本当の雨の音を聞かせたくて、雨のページを見せてからキキを抱き上げ、ベランダへ。
雨だよ。
と、手を雨の中にいれてみたりしたけれど、本物の雨は怖かったようで、泣き出しそうな顔。
部屋の中に戻って窓を閉めようとすると、ホッとしたように雨に手を振っていました。
雨にばいばい。
絵本は大人に、子供がどんなに素直に愛らしく世界を捉えているか、見せてくれます。
部屋に戻り、お気に入りの番組の録画を見ながらご飯を待つキキ。
外では雷のすごい音で、鳴り響くたびにわたしは肩をすくめてしまったけれど、キキは全く気にしない様子。
私たちの当たり前が当たり前ではないキキの世界。
ほんとは怖くないけど、知らないから怖い雨。
ほんとは怖いけど、知らないから怖くない雷。
子供の世界は知ってると知らない、怖いと怖くないが、おもちゃ箱みたいに入り乱れているようです。
絵本は、子供と大人の世界を繋いで、おもちゃ箱をひっくり返したような楽しさで見せてくれます。
さて、今日はどの本を持って、膝に乗ってくるかな。
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